どんなに汚れに強く耐久性のある「塗装」でも、年月を経て厳しい天候の刺激を受け続けると、色あせやシミ、ひび割れが目立ってきます。外壁の傷みを放っておくと家を傷めるばかりか、外から目に付きやすいため家全体のイメージを悪くしてしまいます。
一般的に、新築から10年ほどが最初の塗り直し時期の目安と言われています。そして、次の塗り直しは7年後、3回目は5年後というようにだんだん耐用年数は短くなります。新しい塗装は古い塗装の上から塗りますが下地がはがれてしまうため、それ以上の重ね塗りはお勧めできません。また、壁の症状によって向いている塗装の厚さ・種類がありますが、塗り替えることを考えると、あまり高価なものを選ぶ必要はないでしょう。
ここでお勧めなのが、「外壁レンガタイル貼り」です。壁面の塗装を削り取り、下地の上に直接弾力性のある接着剤を一面に塗って、その上に水に浮かぶほど軽いセラミックレンガタイルを一枚ずつ貼り付けていきます。雨が降ってもレンガタイルは水を吸収しないので、建物に負担をかけずに壁が強くなります。
施工後は、家屋の外観が見違えるように高級になり、趣が出ます。汚れが付いたら水洗いできますが、基本的にメンテナンスは不要。断熱性能による省エネ効果も期待できます。長い目で見ると「塗装」よりも「レンガタイル貼り」の方が安上がりになります。